キイレツチトリモチ(喜入土鳥黐)

Balanophora tobiracola


キイレツチトリモチ

  • 科名・属名

  •  ツチトリモチ科 ツチトリモチ属

  • 特徴

  •  草丈3〜12cmの寄生の多年草。
     トベラ、シャリンバイ、ネズミモチなどに寄生し、雌雄同株である。
     花穂は長い卵形で先が尖り、黄白色の粒に覆われる。
     雄花は花穂の表面にまばらにつき、花被は3つに裂け、白い花粉を出す3つの葯がある。雌花は花穂の表面の粒に隠れて見えない。

  • 分布・生育地

  •  九州(長崎、宮崎、鹿児島)、沖縄
     海岸近くの自然林の根に寄生

  • 花期
  • : 10〜11月

  • 撮影月日・場所

  •  1993年11月2日 長崎県長崎市

  • 撮影記

  •  ツチトリモチの仲間は数種類知られるが、黄色い花穂を持つのは本種だけなので見誤ることはない。
     本種の写真は、上の写真ように黄褐色の花穂に茶色の点があるものが多い。茶色になった部分は雄花の咲き終わった跡である。
     花は下の写真の株の真ん中に見えるように、まだ伸びきらない時、白っぽい花粉をつけたものが咲いている状態である。見て分かるとおり花の咲いている株では絵にならない。
     鹿児島県の喜入町で発見されたことから和名が付けられている。

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