リュウキュウツチトリモチ(琉球土鳥黐)

Balanophora kuroiwai


リュウキュウツチトリモチ1

  • 科名・属名

  •  ツチトリモチ科 ツチトリモチ属

  • 特徴

  •  草丈8〜14cmの寄生の多年草。
     クロヨナ、オオバギ、リュウキュウガキなどの根茎に寄生している。
     鱗片葉はオレンジ色で、初めは花茎に密着しているが、盛りを過ぎると反り返る。
     花穂は球形〜短楕円形で、表面は肉色または赤みががかったピンク色である。
     花穂の下に、周りを取り囲むようにいぼ状の雄花がつき、花粉は白色である、雌花は花穂のつぶつぶの間に埋もれて数多くある。

  • 分布・生育地

  •  沖縄県(本島、八重山諸島)
     海岸近くの樹林下

  • 花期
  • : 11〜1月

  • 撮影月日・場所

  •  2003年12月13日 沖縄県西表島
     中  同 上
     下右・左 2006年12月23日 沖縄県沖縄島

  • 撮影記

  •  見るからにグロテスクというか奇妙な植物である。
     沖縄の常緑広葉樹に寄生するが、割合に海岸近くに生える樹種のため、海の近くの林下で見かけることが多い。
     花穂の下をとりまくネックレスのように雄花がつき、上の写真は盛りを過ぎ加減なので、白い花粉がよく目立ち、鱗片葉も大きく開いている。
     新鮮なうちは下の写真のように雄花も肉色で、鱗片葉は花茎にくっついている。
     八重山諸島の本種は赤みかかっているが、沖縄本島のものは白っぽい肉色とのことで見てみたいものである。

     念願かなって2006年、沖縄島で白っぽい本種に出合えた。
     白っぽい肉色はすぐにチョコレート色に変色するらしく、きれいな肌の株は少なかった。
     ただ、雄花の開花した株(下右)はいくつか見られた。

    花アップ

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花アップ

リュウキュウツチトリモチ2