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- 科名・属名 : ウコギ科 フカノキ属
注.APG分類では、学名(S. heptaphylla)
- 特徴 :
高さ6〜10(−15)mの常緑高木。
幹は太いものは1mになり、樹皮は灰褐色で円い皮目がある。若枝には淡褐色の細かい星状毛がある。,br>
葉は互生、掌状複葉で6〜10個の小葉からなり、長さ10〜30cmの葉柄がある。小葉は狭長楕円形〜倒卵状楕円形、中央の小葉が最も大きく、長さ10〜20cm、幅4〜7cm、左右の小葉は小さくなる。先は鋭頭、基部は鋭形、縁は波打ち、全縁で若いうちは不規則な切れ込みがある。小葉柄は長さ1〜5cm。
花は枝先に散房状の円錐花序を出し、散形に多数の花をつける。花弁は普通5個、緑白色、長卵形で長さ約2mm。雄しべは5個、花柱の先は5裂する。萼筒は鐘形で細かな星状毛が生え、先は浅く5裂する。小花柄は長さ4〜5mm。
果実(液果)は球形、径5〜6mm、先に長さ約1.5mmの花柱が残り、黒熟する。種子は半円球、褐色で長さ5〜6mm。
- 分布・生育地 :
九州(南部)〜沖縄 (国外:中国(南部)、台湾、インドシナ、フィリピン(バタン島) 海岸近くの照葉樹林内
- 花期 : 11〜1月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2011年12月9日 沖縄県西表島 中上・全体2 2014年1月21日 沖縄県国頭郡1 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2018年1月14日 沖縄県国頭郡2 左下・花 2014年1月21日 沖縄県国頭郡1 右下・葉 2018年1月15日 沖縄県国頭郡3
- 撮影記 :
花を見るため何十回も訪れた沖縄、さすがにこれだけの回数訪れると初めての出会いが少なくなってくる。
特に、種類が限られてくる秋から冬にかけて咲いてくれる花は貴重だ。それが木本類であってもカメラを向けたくなる。
葉のつき方が面白いこの木も、最初はそんなときに花を撮影した。
ホンコンカポックという比較的よく見る観葉植物があるが、この木はその仲間で、日本に自生する種としてはこの1種だけである。
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