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- 科名・属名 : ウコギ科 カクレミノ属
- 特徴 :
高さ3〜8mの常緑小高木。
樹形は箒を逆さにしたような形になり、全体無毛。
葉は互生、枝先に集まってつき、葉身は長楕円形〜菱状楕円形など変化が多く、時に2〜3裂するものも混じり、長さ5〜14cm、幅2〜9cm。先は短く尖り、基部は鋭形で太い3脈がある。質は厚く、表面は光沢があり、両面無毛。葉柄は長さ2〜10cm。若い葉は卵円形で3〜5裂する。
花は枝先に長さ4〜7cmの花茎を伸ばし、散形花序を1〜3個出し、淡黄緑色の花を15〜40個つける。小花柄は長さ6〜10mm。花弁は5個、卵形で長さ約2mm。萼は鐘形で先は不規則に裂ける。雄しべは5個、花柱は4〜5裂する。
果実(液果)は広楕円形、長さ約1cm、先に長さ約2mmの太い花柱が残り、11月ごろ黒熟する。
- 分布・生育地 :
本州(関東南部以南)〜沖縄 (国外:朝鮮(南部)、台湾(蘭嶼) 湿り気のある照葉樹林、海岸近くに多い
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2019年7月20日 神奈川県横須賀市 中上・全体2、中中・花1、中下・花2 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・果実(未熟果) 2017年11月7日 沖縄県国頭郡 右上・葉1(成葉) 2018年7月8日 神奈川県横須賀市 右中・葉2(分裂葉) 2021年7月11日 神奈川県三浦市 右下・若い葉 2020年6月13日 沖縄県国頭郡
- 撮影記 :
暖地の海岸近くの林でよく見るが、花は淡黄緑色で目立たず、目線よりはるかに高い場所で咲くので気がつかないことも多い。
成葉では全縁か時に2〜3裂するものもあるが、若い葉では3〜5裂するので別の種のように見える。
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