オカウコギ(岡五加)

Eleutherococcus spinosus var. japonicus


オカウコギ(雄花)


  • 科名・属名 : ウコギ科 ウコギ属

  • 特徴 :
     高さ0.5〜1.5mの落葉低木。
     葉は長い枝ではまばらに互生し、短い枝では群生、小さな刺が散生する。
     葉は掌状で5個の小葉からなり、小葉は倒披針形〜倒卵形、中央のものが大きく、長さ1.5〜3cm、幅1〜1.5cm。先は鈍形、基部はくさび形で小葉柄に流れ、両面無毛、縁に鋸歯があり、しばしば重鋸歯となる。
     花は雌雄異株で、短枝の先に長さ1,5〜5cmの花柄を出し、散形となって多数の花をつける。花弁は5個、黄緑色で長さ1.5〜2mm。雄花は花弁より長い雄しべが5個あり、雌花は長さ約1.5mmの2裂する花柱がある。
     果実(液果)は扁平な円形で、径4〜6mm、黒紫色に熟す。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東地方南部、東海、紀伊半島) (国外:日本固有)
     丘陵の林内

  • 花期 :  5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     全体1(雄株) 2014年6月10日  神奈川県川崎市
     中上・全体2(雌株) 2023年5月4日    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・雄花 2014年6月10日    同  上
     中下・雌花 2015年5月13日    同  上
     左下・果実(液果) 2015年6月27日    同  上
     右上・葉 2014年6月10日    同  上
     右下・葉縁    同  上

  • 撮影記 :
     分布は関東地方南部から紀伊半島までと限られているが、神奈川県には比較的多いと、図鑑の記述にあった。
     これまで樹の花はさほど注意を払ってこなかったが、その気になって多摩丘陵を歩くと、所々でこの樹が見つかった。
     ただ、時期が遅かったことに加え、あまり花つきがよくないのか、咲いている花は少なかった。
     翌年、今度はもっと早い時期に訪れ、雌花も撮影するとともに、後日果実も撮影した。

  • 葉

    葉縁

    同じ科の仲間の花
オカウコギ(雌花)

雄花

雌花

果実(液果)