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- 科名・属名 : ウコギ科 ヤツデ属
- 特徴 :
高さ1〜8mの常緑低木。
枝は枝分かれするが、あまり細かくは分枝しない。茎には半月形の葉柄の跡が残る。
葉は互生し枝先に集まってつき、円形で7〜11裂し、長さ15〜40cm。裂片の幅は細く、先は長く尖り、縁に細かい鋸歯がある。質はやや薄く、光沢も弱くて色も淡い。若いうちは褐色の毛に覆われるが、成葉では両面のともほぼ無毛。
花は枝先に大きな円錐花序を伸ばして1〜2回分枝し、先の二次花序柄に多数の花を散形につける。花弁は5個、白色、卵形で長さ3〜4mm。雄しべは5個。萼筒は鐘形、長さ約3mm。
果実(核果)は球形、径約8mm、黒熟し、先に5個の花柱が残存する。
- 分布・生育地 :
九州(奄美大島以南)〜沖縄(沖縄島まで) (国外:日本固有) 山地の林内
- 花期 : 1〜2月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2018年1月16日 沖縄県国頭郡 中上・全体2、以下(果実を除き) 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・果実 2015年3月25日 同 上
- 撮影記 :
春先、沖縄島北部やんばるの森を歩いているとき、熟し始めたヤツデの果実に出会った。
本土でも海岸近くや丘陵の林縁で見かけるので、沖縄にもあるのかと思って撮影した。
帰って調べると、奄美大島以南に生育するヤツデは本州産とは変種関係にある別種で、葉がやや薄く、裂片がやや細めで先は鋭く尖り、全体に華奢と言う違いがあると書かれていた。
花も見たいものだと思っていたが、そんなに普通種ではなく、3年後やっと花に出会えた。
本土のヤツデも大きくなるものはあるが、ここの花はどれも見上げる高さに咲いていた。
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