|
- 科名・属名 : ウコギ科 トチバニンジン属
- 特徴 :
草丈50〜80cmの多年草。
根茎は白色で横に這い、節がある。茎は細い。
葉は掌状複葉で3〜5個輪生し、葉身は倒披針形〜倒卵形で長さ10〜30cm、幅2〜7cm。先は鋭尖形、基部はくさび形、縁には粗い鋸歯がある。葉柄は長さ5〜10cm。
花は長い花柄の先に小さな球形の花序となり、径約3mmの花を多数つける。花弁は淡緑黄色、雄しべは5個、花柱は2個。枝につく花は全て雄花。花柄は長く、時に1〜4個の枝を出し、小花柄は長さ1〜2cm。
果実(石果)は6mm程度で赤色に熟する。
別名 チクセツニンジン
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:日本固有) 山地の林下
- 花期 : 6〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 1987年7月22日 静岡県富士山 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 2017年7月1日 同 左 左下・果実 2019年8月31日 高知県高岡郡 右下・葉 2017年7月1日 静岡県富士山
- 撮影記 :
漢方薬として有名なチョウセンニンジン(朝鮮人参)が同じ属の仲間で、この花も竹の節のように膨らんだ根が健胃作用のある漢方薬に使われることから、竹節人参の別名がある。
漢方薬として掘り取られるわけではないだろうが、どこにでもあるという訳ではなく、林下で時々見かけるだけである。
実も赤く熟し絵になるのであるが、チェックしてみたところ未撮影になっていた。
同じ科の仲間の花
|