ウド(独活)

Aralia cordata


ウド1


  • 科名・属名 : ウコギ科 タラノキ属
     注.APG分類では、学名(var. cordata)

  • 特徴 :
     草丈1〜1.5mの多年草。
     茎は直立し、時に枝をわける。
     葉は互生し、2回羽状複葉となり、広三角形でほぼ水平に広がる。小葉は卵形〜長楕円形で、長さ3〜30cm、幅3〜20cm。先は鋭く尖り、縁には細かい鋸歯があり、両面に短毛がある。
     花は複総状の散形花序で大きい。花弁は淡緑色で長卵形。
     果実(液果)は球形で黒紫色に熟する。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国、千島、樺太)
     山野

  • 花期 : 8〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1989年9月10日  兵庫県六甲山
     中上・全体2 2023年9月3日  神奈川県川崎市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花序 1982年8月10日  北海道利尻島
     中下・花1 2015年8月23日  群馬県赤城山
     左下・花2 2023年9月3日  神奈川県川崎市
     右下・葉 2015年8月23日  群馬県赤城山

  • 撮影記 :
     庭に植えられているヤツデと同じウコギ科の植物で、よく似た球状の花を多数つける。
     若いうちは人気の高い山菜で、その後大きく生長する。大きくはなるものの木材にも食用にもならず、ただ大きいだけという意味で「ウドの大木」という喩にされているのはかわいそうな気がする。
     八百屋の店先の白い「ウド」は軟化栽培したもので、野生のものは「山ウド」と呼ばれ、香りも強く色も緑がかった部分が多い。
     ただ、この「山ウド」さえ店頭に並んでいるのはほとんどが栽培品である。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ウド2

花序

花1

花2