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- 科名・属名 :
ウマノスズクサ科 カンアオイ属 注.APG分類では、学名(Asarum gelasina)
- 特徴 :
葉は卵心形や卵状楕円形で、長さ6〜11cmの多年草。
先はやや鋭頭で裏面は淡紫色で脈上に縮れ毛がある。
萼筒は短い筒形で帯緑褐色で紫色の小点が密にある。萼筒の内側の格子状の隆起は上半部のみに見られる(下右上写真)。
萼裂片は3角状広卵形で先は尖り、汚紫色(中には白っぽいものあり)で細毛が密生し白い縁取りがある。
- 分布・生育地 :
沖縄(西表島) (国外:日本固有) 常緑広葉樹林下
- 花期 : 1〜4月
- 撮影月日・場所 :
2006年3月25日 沖縄県西表島 中 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下 2004年1月25日 同 上 下左・花 2006年3月25日 沖縄県西表島 右上・花内部、右下・葉 2004年1月25日 同 上
- 撮影記 :
西表島は、隣の石垣島に比べると地形が複雑で山も谷も深いためか、カンアオイ類も数種知られている。ただ、いずれも生育数は多くなく、唯一本種だけがいくらか広い範囲で見られるが、それでも生育する沢筋は限られる。
といっても普通に歩いて見られる訳ではなく、深い山や谷の奥に入らなければ見ることは出来ない。花は1月〜4月頃に見られる。
この写真は本土が真冬の寒波に震えているころ撮影した。最高気温が25度近くあり、湿度の高い谷あいでは歩いていても汗をかく程だった。
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