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- 科名・属名 : ウマノスズクサ科 カンアオイ属
注.APG分類では、学名(Asarum nipponicum var. nipponicum)
- 特徴 :
草丈5〜15cmの多年草。
葉は卵形〜卵状楕円形〜卵状ほこ形、長さ6〜10cm、幅4〜7cm。
基部は深い心形、表面は光沢のない濃緑色、雲紋や亀甲紋、時に無地のものもあり、疎らに毛がある。裏面は無毛、葉柄は暗紫色を帯びる。
花は暗紫色〜緑褐色。萼筒は筒状で上部はくびれず、長さ、径とも約1cm。萼筒内部に格子状の隆起があり、縦襞は9〜12本。萼裂片は卵状3角形で開出し、長さ6〜13mm、表面には短毛が密生する。雄しべは12個、花柱は6個で直立し、先は角状の突起になり、2裂する。柱頭は楕円形で角状突起の基部外側につく。
別名 カントウカンアオイ
- 分布・生育地 :
本州(関東地方中部〜近畿地方東部) (国外:日本固有) 山地の林下
- 花期 : 10〜11月(花は5月頃まで残る)
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1994年5月22日 東京都高尾山 中・全体2 2009年3月29日 東京都八王子市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 1994年5月22日 東京都高尾山 右上・葉1(亀甲紋) 2018年7月13日 千葉県房総半島 右中・葉2(雲紋)、右下・葉(裏) 同 上
- 撮影記 :
カンアオイは名前のとおり寒い冬の時期に花を咲かせ、葉の形が徳川家の葵の御紋に似ていることが名前の由来になっている。
この花は仲間を代表するような名前がついており、カントウアオイの別名もあるように、関東地方を中心に近畿地方東部まで分布している。
秋の終わりから咲き始め春先まで咲いているため、春先スミレなどを探しに出かけると林の下でよく見かける。
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