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- 科名・属名 :
ウマノスズクサ科 カンアオイ属 注.APG分類では、属名(Asarum)
- 特徴 :
草丈5〜10cmの多年草。
葉は腎円形〜広卵形で、長さ5〜8cm、幅3〜5cm。先は鋭頭で、基部は開くか重なる。表面は緑色で普通光沢はなく、無地か雲紋状の斑がある。葉脈はあまり凹まない。
花は普通薄い赤紫で暗紫色の細かい点があるか暗茶色、径約1.5cm、萼筒は球形〜鐘状短筒形、長さ7〜9mm、幅7〜10mm、萼筒頸部は括れ、開口部は小さい。萼筒内部は暗赤紫色で格子状の隆起があり、縦は16〜22、横は3〜5。萼裂片は広三角形〜三角形、斜開〜水平に開き、後に反り返り、萼筒と同じかやや短い。
雄しべは12個、花柱は6個。花柱の先は開口部に達しない。
なお、特徴の解説は「日本細辛・寒葵保存愛好会」のHP(https://kanaoiasarum.jomdo.com)の記述を参考にした。
- 分布・生育地 :
本州(和歌山県) (国外:日本固有) 山地林下
- 花期 : 9〜11月
- 撮影月日・場所 :
2017年1月28日 和歌山県 中、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
以前この花として撮影したのは、花の感じや自生地の状況からどうやらキワカンアオイのようだとカンアオイに詳しい仲間から教えられた。
多分この花がキナンだと案内された場所は、和歌山県南部、尾根筋に近い樹林下、点々と株があり、少数の花をつけていた。
色々な花があるかとあたりを探したが、赤味〜茶色を帯びた花ばかりで花色の変化はあまりないように感じた。
このカンアオイは「日本維管束植物目録」(邑田 仁、米倉浩司著 北隆館刊)に学名は記載されているが、改訂新版「日本の野生植物1」(平凡社刊)には載せられていない。
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