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- 科名・属名 :
ウマノスズクサ科 カンアオイ属
- 特徴 :
草丈3〜8cmの多年草。
葉は卵円形〜卵状長楕円形で長さ3〜7cm、幅2.5〜6cm。先は円いかやや尖り、基部は狭い心形〜心形。暗緑色〜緑色で表面は窪まず、無紋が多いが、雲紋〜亀甲紋まで色々ある。
花は径約1.5cm、淡紫色〜淡緑色。萼筒は短筒型で括れはなく、開口部は広くて内側は白っぽい。萼裂片は広三角形〜三角形で斜開〜平開する。
- 分布・生育地 :
本州(滋賀、三重県) (国外:日本固有) 山地の林下
- 花期 : 5月
- 撮影月日・場所 :
2015年5月18日 三重県 中上以下、全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
午後から崩れるという天気予報通り、青空も見せた午前中とは異なり、すっかり厚い雲に覆われてきた。
人っ子一人いない登山道は、薄暗さも相俟って一人で歩くには寂しい。
目を凝らしながら歩いていくと小さな円い葉をしたカンアオイがポツポツ現れてきた。
花がないかと葉を持ち上げるが花は見られない。花付が悪い種類のようだ。
やっと花をつけた株を見つけたものの1〜2花の株が多い。葉の表面も下右のように無紋が多いものの、雲紋のあるものや亀甲紋のあるものなど様々な葉があった。
花の開口部が大きいのが特徴の一つと聞いていたが、目一杯大きいものからそうでないものまで色々あった。
カンアオイの中では花期が遅い種で普通は5月中ごろに咲き始めるが、この年は暖かい日が続いたため花期が例年より1週間〜10日早まっていてちょうどいい咲き具合だった。
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