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- 科名・属名 :
ウマノスズクサ科 カンアオイ属 注.APG分類では、属名(Asarum)
- 特徴 :
草丈5〜10cmの多年草。
葉は狭長楕円形、長さ5〜10cm、幅3〜6cm。先はやや尖るか鈍頭、基部は心形。表面は緑色、光沢は無く、無地または雲紋や亀甲紋の入るものもある。葉脈は少し凹む。
花は普通淡い赤紫色の地に暗赤紫色や赤褐色の斑点があり、萼筒は短い筒形、頸部は括れない。開口部はやや広く、口環がある。萼筒内面は暗赤紫色、格子状の隆起があり、縦には9〜15、横に3〜5ある。萼裂片は広三角形で平開し、長さは萼筒とほぼ同長、先は尖る。
雄しべは12本、花柱は6個、先端は開口部に達しない。
なお、特徴の解説は「日本細辛・寒葵保存愛好会」のHP(https://kanaoiasarum.jomdo.com)の記述を参考にした。
- 分布・生育地 :
本州(三重県) (国外:日本固有) 常緑広葉樹林下
- 花期 : 10〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2017年1月27日 三重県 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
紀伊半島には多くのカンアオイの仲間が知られ、その中には学名がなく愛好家がつけた名前が広がっているものがある。
どう見ても似た仲間がないものもある一方、よく似たものもあったりして、これらをどう位置づけるのか専門家によってはっきりしてもらいたいものだと思う。
この種もそのうちの一つで、三重県の山中、常緑広葉樹林下の急な斜面に生えていた。
カンアオイに詳しい花仲間が本種だと判断したが、個人的にはよくわからない。
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