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- 科名・属名 :
ウマノスズクサ科 カンアオイ属 注.APG分類では、学名(Asarum kumagaeanum var. kumagaeanum)
- 特徴 :
葉の長さ10cm程度の多年草。
葉は卵状三角形で厚くて光沢があり、脈が窪む。先は鋭頭で、基部は心形。基部の両側片が切形のため矢じり形になる。若い葉には両面脈上と縁、葉柄に毛がある。
花は暗紫色、萼筒は円筒形で長さ約1cm、外側に毛が散生する。萼裂片は卵状三角形で、縁はうねる。雄しべは12個、雌しべは6個。
- 分布・生育地 :
鹿児島県(屋久島) (国外:日本固有) 低山地の林下
- 花期 : 11〜3月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2006年11月11日 鹿児島県屋久島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花1、左下・花2 同 上 右上・葉1 2018年4月21日 同 上
- 撮影記 :
急な斜面にカンアオイの葉は見られるものの、根元を探しても花がない。仲間とぼやきながら探すと、やっと花の付いた株が何株か見つかった。ただ、この年は特に花付きが悪いようだった。
この仲間が好きな私から見ると嬉しい出会いであるが、普通の人から見ればパッとしないこんな花のどこがいいのだろうと思うに違いない。
屋久島には2種類のカンアオイが知られており、クワイ(慈姑)の葉に似ていることが和名の由来となっているこの花の方が、花期も早く株数も多い。
どこにでもあるわけではないが、そんなに山深くない林下で特徴ある葉を見ることができる。
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