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- 科名・属名 :
ウマノスズクサ科 カンアオイ属 注.APG分類では、属名(Asarum)
- 特徴 :
草丈5〜10cmの多年草。
葉は卵円形〜狭長楕円形で小さく、長さ4〜9cm、幅3〜5cm。先は鈍頭〜円頭、基部は心形〜やや重なる。表面は緑色〜暗緑色で光沢はなく、無地が多いが時に亀甲紋や雲紋の入るものがあり、葉脈の凹みは少ない。
花は赤紫色〜赤褐色の地に斑点があり、萼筒は先の細い筒形、長さ10〜15mm、幅5〜8mm、頸部はやや括れ、開口部はには口環がある。萼筒内部は暗赤紫色、格子状の隆起があり、縦では13〜20、横は5〜8。萼裂片は狭三角形〜三角形、斜開し先は尖る。
雄しべは12、花柱は6個、先端は開口部から出ない。
なお、特徴の解説は「日本細辛・寒葵保存愛好会」のHP(https://kanaoiasarum.jomdo.com)の記述を参考にした。
- 分布・生育地 :
本州(三重県) (国外:日本固有) 常緑広葉樹林下
- 花期 : 1〜3月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2017年1月27日 三重県 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
広葉樹林の茂る岩交じりの斜面、コケの中に隠れるように小さなカンアオイが花をつけていた。
花期には少し早いのか蕾のものが多かったが、いくつかは花を開いていた。
このカンアオイの名前は30年以上前から知っていたが、学名は無くもちろん図鑑にも載せられていないので、どんな花なのか見当もつかなかった。
カンアオイに詳しい花仲間に教えられた花は、似た花が思いつかないほど変わった形の花だった。葉も色々な変化があり面白かった。
何故こんなに違いがあるのに学名がつけられていないのだろうと思いつつ、薄暗くなるまで撮影した。
自生地はごく狭い範囲のようで、周辺を探したが他には見当たらなかった。そのことも学名のつけられていない理由なのか。
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