ミヤコアオイ(都葵)

Heterotropa aspera


ミヤコアオイ

  • 科名・属名 : 
     ウマノスズクサ科 カンアオイ属
     注.APG分類では、学名(Asarum asperum var. asperum)

  • 特徴 :
     葉は卵円形〜楕円形、長さ6〜10cm、幅4〜8cmの多年草。
     先は鈍頭、基部は心形で少し張り出しほこ形になることもあり、雲紋がある。質はやや薄い。
     花は淡紫褐色で、萼筒は台形状筒形、長さ6〜8mm、径8〜10mm。上部は著しくくびれる。萼筒内部の隆起線はよく発達する。萼裂片は卵形〜卵状三角形で斜めに開出し、長さ8〜10mm。雄しべは12個、花柱は6個。

  • 分布・生育地 :
     本州(近畿以西)〜四国(西部)、九州(大分、熊本) (国外:日本固有)
     山地林下

  • 花期 :  4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     1988年5月1日  大阪府金剛山
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花 2004年5月23日  山口県周南市
     下左・葉1 2014年5月7日  兵庫県佐用郡
     下左・葉2 2014年5月3日  大分県別府市

  • 撮影記 :
     近畿地方の山で見られるカンアオイは、ほぼ本種であるといっていい。
     大きくくびれた萼筒は、関東地方にはあまり見られないタイプだけに、最初に大阪の金剛山の登山道脇で見たときは嬉しかった。
     金剛山は、植物の種類や登山客の多さからいって、東京で言えば高尾山にあたる。手軽に西日本の植物を見るには絶好の山である。
     転勤で関西に居住していた時は、四国方面ばかり出かけていて、金剛山に出かける機会は少なく、かえって東京勤務になってからのほうが出かけている。

  • 葉2

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花

葉1