シイノミカンアオイ(椎之実寒葵)

Heterotropa savatieri var. furusei


シイノミカンアオイ

  • 科名・属名 :
     ウマノスズクサ科 カンアオイ属
     注.APG分類では、学名未定(Asarum sp)

  • 特徴 :
     葉はやや小さく広卵形で長さ4〜8cmの多年草。
     先は鈍頭、基部は心形。雲紋があり、葉柄や葉の裏側は紫色。
     花は小形で、萼筒は長楕円形で幅より長く、暗紫色で上端はくびれる。萼裂片は短く内側は淡黄色。

  • 分布・生育地 :
     本州(静岡県) (国外:日本固有)
     山地の林下

  • 花期 :  7〜9月?(翌年春まで残る)

  • 撮影月日・場所 :
     1995年4月16日  静岡県伊豆半島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・花    同  上

  • 撮影記 :
     名前は知っていたが、どこにも写真がなくどんな花かわからなかった。
     初めて花を見た時、シイノミという和名がついていることがなるほどと納得できた。
     萼筒が真っ黒でやや丸みを帯びた小さな花は、椎の実そっくりである。(特にアップの花はよく似ている)
     ヒメカンアオイ系の種類で、花は夏から秋に咲き、春先でも花が残っている。
     ただ、最新の図鑑や学名一覧を調べてもこの種は記載されていない。どういう扱いになるのだろう。

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花