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- 科名・属名 : ウマノスズクサ科 カンアオイ属
注. APG分類ではカンアオイ属の学名はAsarum
- 特徴 :
葉は卵形〜卵状楕円形で長さ6〜11cm、幅4〜7cmの多年草。
質は薄く、先は少し尖り、基部は心形。表面は淡緑色、光沢はなく、無地または白班が入り、葉脈は少し窪み、葉の縁に短い毛が散生する。裏面は青白い緑色、無毛。葉柄は長さ6〜10cm。
花は淡褐色〜暗紫色、萼筒は短い筒形、先は広がり浅い鉢状、長さ4〜5mm、径8〜10mm。首は括れない。萼筒入口部の口環は顕著でなく入口が広く開くため、内部の雄しべや雌しべが見える。
萼筒内壁は格子状、特に縦襞の発達が顕著で数は15〜21本。
萼裂片は広卵形でやや斜開し、長さ6〜8mmと短く、表面は滑らか。
雄しべは12個、花柱は6個で直立し、先は角状に伸びて萼筒入口に達する。
- 分布・生育地 :
本州(三重県) (国外:日本固有) 落葉広葉樹林下
- 花期 : 10〜11月(花は春まで残る)
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2023年1月16日 三重県 中1・全体2 2016年12月10日 同 上 中2・全体3 2023年1月16日 同 上 (上、中1、中2は拡大写真あり、写真をクリック) 中3・花1、中7・花5、左下・花6(側面) 同 上 左上・葉1(無地) 2016年12月10日 同 上 左下・葉2(雲紋) 同 上
- 撮影記 :
朝方は晴れていた空、花を探し始めた頃から雲がかかり霙が舞ってきた。風も強く、じっとしていると震え上がるほど寒い。
やっと小さなカンアオイの葉を見つけたが、花つきは悪く十数株もチェックしてやっと1個花をつけた株が見つかった。
帰りに出会った地元の方に話を聞くと、小さい株の多いのは鹿に食べられたからで、食害のない場所では2花以上つける株もあるとのことで、後日2花の株に出会えた。
萼筒は短く、浅い鉢状で開口部が広いため、萼筒の内部も良く見え、花柱の先端部は萼筒入口付近まで伸びる特徴がはっきりわかった。
何花か見つけたが、淡褐色〜暗紫色のものが多く、葉は右上の写真のような薄くて光沢のない無地のものが多く、縁に疎らに毛があった。
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