ゴキヅル(合器蔓)

Actinostemma lobatum


ゴキヅル1

  • 科名・属名 : ウリ科 ゴキヅル属
     注.APG分類では、学名(A. tenerum)

  • 特徴 :
     つる性の1年草。
     葉は互生、葉身は三角状披針形で時に3〜5浅、中裂し、長さ3〜10cm。先は尖り、基部は深い心形で全縁。巻きひげは2分枝するか、分枝しない。
     花は葉腋から花序を出し、小さな黄緑色の花をつける。雌雄同株で花序の上部に雄花がつき、基部に雌花がつく。花冠は5裂し、裂片は長く尖り、長さ5〜6mm。雄花は総状、花糸は短く、仮雌しべはない。雌花は雌花序の基部に1個つき、長さ1cm程度の細い花柄があり、子房は上部が離れ、花柱は短く、柱頭は2個。
     果実(蓋果)は卵形、長さ約1.5cm。熟すると2つに割れ、下半分には突起がある。

  • 分布・生育地 :
     本州〜九州 (国外:朝鮮、中国、台湾、東南アジア)
     水辺

  • 花期 :   8〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1993年9月11日  茨城県水海道市
     中上・全体2 2018年9月6日  東京都葛飾区
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・雌花 1993年8月21日  茨城県水海道市
     中下・雄花 2018年9月6日  東京都葛飾区
     左下・果実、右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     花と果実が同時に見られることが多く、この果実が2つに割れる。この様子をお椀についた蓋のイメージで合器蔓という漢字が当てられている。
     夏の終わり頃から水辺や湿地で見られ、小さな花とかわいい果実のとりあわせは、撮影意欲をそそる花の一つである。
     水街道市の川辺は水生植物が多く、夏の終わり、電車の乗客のラジオから聞こえてくる高校野球の中継に耳をそばだてながら撮影に通った記憶が懐かしい。

  • 葉

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ゴキヅル2

雌花

雄花

果実