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- 科名・属名 : ウリ科 カラスウリ属
- 特徴 :
つる性の多年草。
根は束状に分枝し、紡錘状に太くなる。
葉は卵心形〜腎心形、長さ幅とも6〜10cm。普通3〜5浅裂するが時に5深裂し、光沢はなく、裏面には短毛が密生する。巻ひげは分枝しないか、2枝がある。
花は雌雄異株で、葉腋から花序を出して花をつける。雄花序は長さ2〜10cm、苞は2〜3mm。雌花は花序を作らず、萼筒は長さ6cm、萼裂片は長さ3〜4mm。花冠は白色で縁は糸状に分裂する。花は夜に咲き朝にはしぼむ。
果実(液果)は球形〜楕円形で、長さ5〜7cm、赤熟する。果柄は長さ約1cm。種子はカマキリの頭に似て茶褐色で長さ7〜9mm、表面に縦に隆起した帯がある。
別名 タマズサ(玉章)で、種子の形を結び文に例えた。
- 分布・生育地 :
本州(東北地方南部)〜九州 (国外:中国、台湾) 藪や林縁
- 花期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2006年8月1日 東京都日野市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 同 上 左下・果実 2006年11月5日 神奈川県三浦半島 右下・葉 2018年10月8日 東京都稲城市
- 撮影記 :
カラスウリの仲間は夜咲くため昼間は萎んでいて、特徴ある糸状に裂けた花弁の様子が撮影できていなかった。
このため、今年こそ花の写真を撮影しようと、通勤路にある花を帰りに確認して撮影に向かった。
しかし、早い時間はまだ完全に開かず、蚊避けのスプレーを撒き散らし、やっと夜9時近くなって花弁の開いた状態が撮影できた。
果実も、秋再度撮り直したものをアップした。
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