オキナワスズメウリ(沖縄雀瓜)

Diplocyclos palmatus


オキナワスズメウリ

  • 科名・属名 : ウリ科 オキナワスズメウリ属

  • 特徴 :
     つる性の1年草。
     葉は単葉、葉身は心形、長さ幅とも10cm程度。掌状に5〜7浅裂〜深裂し、裂片は卵形〜卵状披針形で、先は鋭く、縁には細かい鋸歯がある。葉柄は長さ4〜6cm。
     花は葉腋に2〜8個つき、雌雄同株で、雄花と雌花がつく。花冠は鐘形で5深裂し、黄緑色、裂片は平開するかやや外側に巻き、全縁。雄花の花冠は長さ7〜8mm、雌花はやや小型。雄花の雄しべは3個、花糸は基部が有毛。雌花には3個の仮雄しべがある。雄花と雌花萼は鐘形、萼筒は長さ1.5〜2mm」、萼裂片は5個で狭披針形、長さ0.5〜1mm、有毛。雄花の花柄は長さ5〜15mm、雌花の花柄は長さ2〜4mm。
     果実(漿果)は球形で、径2〜3cm。初め緑色で次第に赤や褐色になり、白の縦縞がある。種子は褐色で長さ6〜7mm。

  • 分布・生育地 :
     九州(吐加羅列島以南)〜沖縄 (国外:中国(南部)、台湾、フィリピン、東南アジア〜インド、オーストラリア、熱帯アフリカ)
     林縁

  • 花期 :   11〜5月?

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2004年3月24日  沖縄県石垣島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中上・花1(雌花) 2019年5月7日    同  上
     中下・花2(雌花) 2019年4月3日  沖縄県国頭郡
     左下・果実 2005年4月22日  沖縄県与那国島
     右下・葉 2019年5月7日  沖縄県石垣島

  • 撮影記 :
     この花の楽しさは、何といっても熟期によって変わる果実の色だ。そのうえ白いストライプが入っていて非常におしゃれだ。
     スイカのような緑からトマトのような赤、ウリ坊のような茶色など、色の違う果実を探して歩くだけでも楽しい。写真のように、その3つが同時に見られれば最高だ。
     花は黄緑色の小さな花で、葉の陰に隠れるようにして咲いていて、鮮やかな果実がないと気がつかないほどだ。
     沖縄では、道端のブッシュや林縁にごく普通に見られる植物で、出かけた際にはそんな場所にも目を向けてみたい。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
花1(雌花)

花2(雌花)

果実