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- 科名・属名 : ヤドリギ科 ヤドリギ属
- 特徴 :
高さ30〜80cmの常緑低木。寄生。
茎は緑色で、二叉分枝を繰り返して広がり、無毛。
葉は先端の節に2個対生し、倒披針形で、長さ2〜8cm、幅0.5〜1cm。革質で先は円く、全縁、無毛。
花は雌雄異株、枝先に無柄の花序を作り、1〜3個つく。雄花の花被は4個で合着、長さ約4mm、、先が3〜4裂し、雌花の花被は子房と合着し、先が3〜4裂する。
果実は、球形で径約8mm、腋質の半透明の花被に包まれ、淡黄色に熟す。
果実が橙赤色に熟すものがあり、
●アカミヤドリギ(f. ruburo-aurantiacum)という。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国、ウスリー) ケヤキ、エノキなど様々な樹木の樹幹、枝に寄生
- 花期 : 2〜3月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2020年3月18日 神奈川県川崎市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花 同 上 中下・果実1 2006年11月25日 長野県南佐久郡 (中下は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・果実2 2010年1月3日 静岡県浜松市 右下・葉 2020年3月18日 神奈川県川崎市
- 撮影記 :
葉を落とした道路端の樹、見上げると球形の小さな枝の集まりのようなものを見ることがある。
これが寄生植物のヤドリギで、落葉樹だけでなく常緑樹にも寄生するが、常緑のため冬に葉を落とす落葉樹の方がその存在が目立つ。
低い場所で見ることはあまりないが、よく見ると目立たない半透明の丸い果実がついている。
この実は鳥にとってもご馳走らしく、食べられることによって運ばれ、糞の中の粘り気のある実が別の木に付着して広がっていくようだ。
花はまだ葉も出さない早春の2〜3月、枝先に咲くが、株は目立っても花は小さいので、その気になって探さないと見つけられないかもしれない。
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