ヤマモモ(山桃)

Myrica rubra


ヤマモモ1(雄株)


  • 科名・属名 : ヤマモモ科 ヤマモモ属

  •  注.APG分類ではヤマモモ属の学名は(Morelia)、属小名変わらず
  • 特徴 :
     高さ6〜10(〜20)mの常緑高木。
     幹は太いものは1mになるものもあり、多数枝別れし、樹皮は若枝ではしばしば赤色を帯び、老木では灰白色で浅く縦に裂け、葉の跡が瘤状に残り、楕円形の皮目がある。
     葉は互生、葉身は広倒披針形、長さ5〜10cm、幅1.5〜3cm。先はやや鈍く、基部はくさび形で葉柄に流れ、縁は全縁か疎らに小さな鋸歯があり、若木には大きな粗い鋸歯がある。質は革質、両面無毛で、裏面に淡黄色の透明な油点がある。
     花は雌雄異株、葉の腋に穂状花序をだし、花被片はない。雄花序は長さ2〜3.5cm、密に多くの雄花がつき、雄しべは5〜8個。雌花序は長さ約1cm、やや疎らに多くの雌花がつく。花柱は1個、赤色で2裂して花の外に突き出る。子房には瘤状の突起がある。
     果実(核果)は球形、径1.5〜2cm、6月頃赤色に熟し食べられる。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東地方南部、福井県以西)〜沖縄 (国外:中国(中南部)、台湾、フィリピン
     常緑樹林内

  • 花期 :  3〜4月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1(雄株) 2024年3月31日  大分県大分市
     中上・全体2、以下全て(除く果実)    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・果実(未熟) 2013年6月9日  福井県敦賀市

  • 撮影記 :
     果実は赤熟して食べられ、以前高知県で道路際で売っているのを見たことがある。
     高木になり、花が枝先につくことから、花を近くで観察するのは意外に難しい。
     やっと大分県で雄花は撮影できたが、雌花は見つけられなかった。
     果実も赤熟したものが未撮影で、未熟の緑色のものをアップしたが、早く熟した果実の写真に差し替えたい。

  • 葉(表)

    葉(裏)

    同じ科の仲間の花
ヤマモモ2(雄株)

雄花序

果実(核果)(未熟)