ヤマトグサ(大和草)

Theligonum japonicum


ヤマトグサ

  • 科名・属名
  • : ヤマトグサ科 ヤマトグサ属

  • 特徴

  •  草丈15〜30cmの多年草。
     葉は対生し、卵形〜狭卵形で長さ1〜3cm、幅8〜20mm。まばらに短毛があり、全縁で、先は短く尖るか鈍形。
     花は茎の上部にある苞状葉に対生し、淡緑色。雄花は節ごとに1〜2個つき、雄しべは20〜25個あって長い花糸が垂れ下がる。雌花は緑色で非常に小さく、1〜3個が同じ節や異なる節につく。

  • 分布・生育地

  •  本州(関東地方以西)〜九州 山中の林下

  • 花期
  • : 4〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  2002年4月28日 大阪府金剛山
     雄花 1995年5月28日 茨城県筑波山

  • 撮影記

  •  花といっても茎から短い糸くずのようなものがぶら下がり、その先に白っぽい葯がついている。
     この葯が風に吹かれて飛び散り、受粉するという風媒花である。
     パッとした花ではないが、植物の世界では忘れることができない牧野富太郎先生が、明治20年に初めて学名をつけた植物として知られている。
     そう思って見るせいか、いつ出会っても何となく厳粛な気持ちにさせられる花だ。

   《一属一花のため仲間の花なし》
花アップ