アカヒダボタン(赤飛騨牡丹)

Chrysosplenium


アカヒダボタン1

  • 科名・属名 : ユキノシタ科 ネコノメソウ属
     注.APG分類では、学名(C. nagasei var. parphyranthes)

  • 特徴 :
     草丈10cm程度の多年草。
     走出枝は花後伸長し、先端に2〜3対の葉を相接してつける。
     根出葉は花時にも枯れず、花茎に1対の葉を対生する。葉は、下部ものは円形〜卵円形〜楕円形、長さ2〜3.5cm。基部は切形で急にに狭まり、葉柄となり、縁には内曲する鈍鋸歯がある。下部の苞は葉と同形、上部の苞は広卵形〜楕円形で鮮黄色。
     花は花弁がなく、萼裂片は暗赤褐色で花時には直立し、雄しべ8個は萼片とほぼ同長で、裂開前の葯は黄色。

  • 分布・生育地 :
     本州(中部地方西部〜近畿地方東部) (国外:日本固有)
     谷沿いの湿地

  • 花期 :   4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2005年5月21日  滋賀県伊吹山
     中上・全体2、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     ○○ヒダボタンというネコノメソウの仲間が何種かあるのを知り、早く出会いたいものだと思っていた。
     当初予定していた場所は前年の台風で流されたと聞き、新しい情報を探していたところある山に咲いているのを知った。
     山陰からの帰り道この山に立ち寄ったところ、探すまでもなく木陰や谷筋に群生していて喜ぶというより拍子抜けした。
     それにしても暗赤褐色と鮮黄色の萼片とのコントラストは鮮やかだ。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
アカヒダボタン2

花序

花