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- 科名・属名 : ユキノシタ科 ネコノメソウ属
- 特徴 :
草丈10cm程度の多年草。
走出枝は花後伸長し、先端に2〜3個の葉をつける。
根生葉は花時まで残り、葉は円形〜楕円形で長さ2〜3.5cm。基部は切形で急に狭まり、葉柄となり、縁に内曲する鈍鋸歯がある。表面は緑色で、顕著に脈ガ見える。
花茎は暗紅褐色を帯び、葉は無いか1対の葉を対生する。
下部の苞は葉と同形、上部の苞は楕円形〜広楕円形で鮮黄色。
花弁はなく、萼裂片は4個、黄緑色で直立し、楕円形で長さ1.5〜2mm。雄しべは8個、裂開前の葯は暗褐色で萼片とほぼ同長。花柱は1mm強。
果実(刮ハ)は斜開し、2個の心皮は大きさが異なる。種子は広楕円形、隆条に根棒状突起が密に並ぶ。
- 分布・生育地 :
本州(中部〜山陰地方) (国外:日本固有) 山地の谷沿いの湿地
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2009年4月12日 岐阜県郡上郡 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
岐阜の山中、ここならありそうと沢沿いの道を登る。砂防ダムから下を覗きこむと、斜面の一角が黄色になった場所が目に入った。
急な斜面を滑り降りると、そこだけ黄色の絨毯を敷き詰めたようにこの花が咲いていた。今度は萼裂片と葯の長さや色を確認して撮影した。
最近ネコノメソウ属の分類が一層細かくなるにつれ、新しい種類が次々に記載されていく。全種類制覇まであと何種と思っていると、またゴールが遠くなる。がっかりするような、嬉しいような複雑な気持ちだ。
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