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 - 科名・属名 : ユキノシタ科 チャルメルソウ属
  
 - 特徴 :
  草丈2〜7cmの多年草。 
 根茎は細く、横に這う。 
 根出葉は卵形で浅く3裂し、長さ、幅とも0.7〜1.3cm。先は短鋭尖形、基部は深い心形。両面に白色の立った粗い毛がある。托葉は左右合生して卵形、長さ約2mm。 
 花は花茎の先に2〜3個が接近してつく。花柄は長さ2〜3mm、粗い毛と短腺毛がある。花弁はなく、萼筒は鐘状倒円錐形で、長さ約2.5mm、短腺毛が疎らにあり、萼裂片は卵状三角形で鋭頭、長さ1〜1.3mm、花時に先端のみ反り返る他は直立する。葯は淡黄色。花糸は長さ約0.4mm、裂開前の葯は淡黄色。雌しべは花柱を残し、萼筒と合着する。花柱は棒状、長さ約0.8mm。 
 果実(刮ハ)は花柱間で縫合線に沿って裂開する。種子は卵形、長さ約1mm、種皮は褐色で、乳頭状突起が散生する。  
 - 分布・生育地 :
  九州(屋久島) (国外:日本固有)  山地の沢沿い、陰湿地  
 - 花期 :   4〜5月
  
 - 撮影月日・場所 :
  上・全体1 2008年4月25日  鹿児島県屋久島  中上・全体2、以下全て    同  上  (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)  
 - 撮影記 :
 
 車を止め、コケの生えた水際に目を凝らす。なめるように岩の上を見ていくと、コケに埋もれるように小さな葉と花茎が目に入った。わずか2〜3cmの花茎の先に蕾らしきものがついている。老眼の目では咲いているかどうかわからない。眼鏡を外して目を近づける。蕾が膨らんでいるのがわかった。 
 花の感じが分かれば探しやすくなる。咲いている株はないかとあたりを見回す。「あるある」開花している株が数株みつかった。 
 それにしても小さい、大きい株でも5cmあるかないか。中間リングを入れて花を覗く。咲き始めの黄色の葯が新鮮だ。 
 図鑑などでは花の終わった花盤が上を向いたコップ状の写真が多いが、花時は上を向いていない。それに葉にも花茎にも長い毛がいっぱい生えていて印象的だった。  
 
  
 
  
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