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- 科名・属名 : ユキノシタ科 チダケサシ属
- 特徴 :
草丈10〜30cmの多年草。
根茎は短く、根出葉を束生する。
葉は単葉、葉身は広卵形〜狭卵形で、浅く3裂し、長さ3〜8cm、幅2〜5cm。先端は鋭く、基部は心形、縁は欠刻状の重鋸歯がある。質は薄い洋紙質で光沢があり、脈上に疎らに毛がある。葉柄は長さ5〜15cm。
花は花茎の半分以上に花がつくが、側枝が短く間隔をおいてつくため、疎らな円錐状になる。花茎には普通1個の茎葉がつき(つかない場合もある)、根出葉とほぼ同形で、やや小さい。花序軸と花柄には短腺毛がありねばる。花弁は白色、線状さじ形、長さ2〜2.5mm。萼裂片は狭卵形で鈍頭、長さ約1.5mm、花時には白色で開出する。雄しべは10個、花弁よりやや長く、葯は淡黄色。
果実(刮ハ)は長さ3〜4mm。
- 分布・生育地 :
本州(神奈川県、静岡県) (国外:日本固有) 山地の渓谷沿いの岩上
- 花期 : 6〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1999年8月1日 神奈川県丹沢 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
夏の丹沢はキャンプや渓流遊びをする家族連れで大混雑している。しかし、暑くて急な登りが多い登山道は人も少ない。
そんな山道を登った谷沿いの岩場に小さな白い花が揺れていた。さすがに谷沿いは風が涼しい。
身体に心地よい風も、細く伸びたこの花の撮影では大敵で、一枚シャッターをきるのに何分もかかってしまった。
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