マルバチャルメルソウ(丸葉哨吶草)

Mitella nuda


マルバチャルメルソウ1

  • 科名・属名 : ユキノシタ科 チャルメルソウ属

  • 特徴 :
     草丈10〜25cmの多年草。
     根茎は細く、横に這い、短腺毛のある走出枝をだす。
     葉は互生、根出葉は卵円形、長さ幅とも1.3〜3.5cm。基部は心形、縁には低い鋸歯や欠刻がある。両面に多少毛がある。葉柄は長さ約10cm、短腺毛がある。托葉は左右合生し、卵形、膜質で、縁に腺毛がある。
     花は花茎の上部に3〜10個、疎らにつける。花茎には短腺毛がある。花柄は長さ約4mm。花は両性で、花弁は5個、淡緑色または淡紅紫色で、萼筒のの上端につき、長さ約3mm、羽状に9裂し、腺点はない。萼筒は杯形、短腺毛があり、萼裂片は長さ約1.5mm、三角状卵形で鈍頭、3脈があり、花時には開出し、先は半曲する。雄しべは10個、花糸は長さ約0.6mm。裂開前の葯は灰白色。子房は萼筒と離れる。花柱は2個。
     果実(刮ハ)は花柱間で裂開する。種子は卵形〜長卵形、長さ約1.2mm、種皮は硬く、黒熟する。

  • 分布・生育地 :
     北海道、本州(南アルプス) (国外:朝鮮(北部)、中国(東北部)、ウスリー、シベリア、北アメリカ)
     山地の樹林下

  • 花期 :   6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1992年6月7日  北海道常呂郡
     中・全体2、以下全て    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     葉がやや丸っぽいのでこの和名が付けられている。
     北海道と本州の一部に分布している。ただ、北海道でもやや東部が分布の中心で、札幌周辺では見かけない。
     北海道は広く、花の時期も集中するので、地味な花はその撮影のために遠くまで出かけるのは容易ではない。
     この花も、道東にしかないある花を探しに行った際、滝の上の樹林下で咲いていた。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
マルバチャルメルソウ2

花