シコクチャルメルソウ(四国哨吶草)

Mitella stylosa var. makino


シコクチャルメルソウ1

  • 科名・属名 : ユキノシタ科 チャルメルソウ属

  • 特徴 :
     草丈20〜40cmの多年草。
     根茎は直立〜斜上する。
     根出葉は三角状長楕円形〜広卵形で、長さ2〜7cm、幅2〜7cm。先は鋭形、基部は心形、縁は浅く5〜7裂する。葉柄と葉の両面に長短の腺毛があり、裏面は紅紫色を帯びる。
     花は花茎の上部にまばらに多数つく。花茎には腺毛があり、花柄は長さ2〜5mm、短腺毛がある。花弁は紅紫色を帯び、長さ約3mm、羽状に5裂し、裂片は細く、普通針状線形、腺点がある。萼筒は浅い倒円錐形、短腺毛があり、萼裂片は三角状で鋭頭、長さ約1mm、花時に直立し、先端だけがやや斜開する。裂開前の葯は黄色、花柱は短く、柱頭は反曲する。
     果実(刮ハ)は花柱間で縫合線に沿って裂開する。種子は長楕円形、長さ約1.1.mm。種皮は褐色で、密に突起がある。

  • 分布・生育地 :
     四国、九州(熊本県、鹿児島県大隈半島) (国外:日本固有)
     深山の渓流沿いの陰湿地

  • 花期 :   4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1985年5月8日  徳島県三好郡
     中・全体2 1997年4月13日  徳島県麻植郡
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 1985年5月8日  徳島県三好郡
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     四国にシコクカッコソウを撮影にいった際、偶然沢沿いの湿地で見つけた。
     萼片が平開するチャルメルソウが多い中でこの花は、アップの写真をみてもわかるように、花時萼片が直立するので少し違った感じがする。
     この仲間はアップが本当に面白い。

  • 葉

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シコクチャルメルソウ2

花