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- 科名・属名 : ユキノシタ科 ネコノメソウ属
注.APG分類では、学名(C. kamtchaticum var. kamtchaticum)
- 特徴 :
草丈3〜20cmの多年草。
全体に軟弱で、無毛。
根出葉は4〜6個がロゼット状になり、花時も残る。花茎は淡緑色〜暗紅色を帯び、葉はないか、扇形の一対の葉を対生する。茎葉は扇状、長さ3〜10mm、基部はくさび形で葉柄に流れ、上端には5〜7個の低鋸歯がある。花後根出葉の脇から細い走出枝を出し、その先にロゼットを作り越冬する。
花は茎頂につき、花弁はなく、萼片は黄緑色、卵形で長さ約1mm、花時には平開する。苞は卵形〜円形、先は円形、基部はくさび形になり、茎葉より大きい。雄しべは8個、長さ約0.8mm、花時には直立する。裂開前の葯は鮮黄色または汚紅色。花柱は長さ約0.5mmと極めて短く、直立する。
果実(刮ハ)は斜開し、2個の心皮は大きさが異なる。種子は卵円形、長さ0.8〜0.9mm、十数条の稜がある。
- 分布・生育地 :
北海道、本州(近畿以北の日本海側) (国外:サハリン、千島列島、カムチャッカ半島) 山地の谷沿いの陰湿地
- 花期 :
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1997年3月29日 新潟県弥彦山 中上・全体2 2006年5月21日 北海道白老郡 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 2005年6月4日 長野県白馬岳 左下・花2 2010年5月22日 北海道礼文島 右下・葉 2005年6月4日 長野県白馬岳
- 撮影記 :
北の地方に多い種類で、当初図鑑で見かけた花のイメージが強く、新潟県で見た花をなかなか本種と同定できなかった。
一度思い込むとイメージを変えるのは大変だ。
その後、白馬岳でや北海道でイメージに近い花を見て、やっとイメージが落ち着いた。
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