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- 科名・属名 : ユキノシタ科 ウツギ属
注.APG分類では、アジサイ科(HYDRANGEACEAE)
- 特徴 :
高さ1.5mになる落葉低木。
枝はよく分枝し、樹皮は紫褐色で開出毛を密生する。
葉は対生し、葉身は長楕円形〜卵状楕円形、長さ3.5〜7cm、幅2〜4cm。先は尖り、基部は円形〜やや心形、縁には不揃いな浅い鋸歯があり、両面とも星状毛を散生する。花序のすぐ下の葉は無柄で基部は茎を抱く。
花は本年枝の枝先に円錐花序につき、白色で鐘形、径9〜11mm。花弁は5個、長楕円形〜広線形でほぼ平開し、長さ7〜11mm。花序軸と花筒には開出毛が密生する。
果実(刮ハ)は椀形、径約3mm、星状毛が密生する。
- 分布・生育地 :
九州、本州(広島県) (国外:日本固有) 山野の日当たりのいい斜面、川岸
- 花期 : 5月
- 撮影月日・場所 :
2016年5月29日 広島県広島市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花、以下全て 同 上
- 撮影記 :
マルバウツギに非常によく似た種で、図鑑によってはマルバウツギの別名(同一種)としているものもあるが、ここでは別種としてアップした。
違いは、本種の葉が長楕円形〜卵状楕円形で先が尖り(マルバは卵状長楕円形〜楕円形で先は鈍頭に終わる鋭尖形)で、花序軸と花筒に開出毛が密生することで、九州に自生するとされている。
この花が広島でも見つかっているということで案内されたある谷筋、雨の降る中道路際を見て歩く。
時期的には遅いということで何本か見た株はほとんど花が散っていたが、少し離れた所にあった1本だけがまだ花を残していた。
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