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- 科名・属名 : ユキノシタ科 ウツギ属
注.APG分類では、アジサイ科(HYDRANGEACEAE)
- 特徴 :
高さ1〜4mの落葉低木。
株立ちしてよく分枝する。樹皮は灰褐色で、古くなると剥がれる。
葉は対生し、卵形〜卵状披針形で、長さ4〜9cm、幅2.5〜3.5cm。先は鋭尖頭で、基部は円形〜くさび形、縁には微細な鋸歯がある。質はやや厚く、表面には4〜6個の枝を持つ星状毛があってざらつき、裏面には10〜13個の枝を持つ星状毛がやや密に生える。葉柄は長さ2〜5mm、星状毛がやや密に生える。
花は枝先に幅の狭い円錐花序となって多数下向きに咲き、白色で鐘形、径約1cm。花弁は5個、倒披針形〜線状倒披針形で、長さ1〜1.2cm、外面に星状毛が散生する。萼、花柄、花序の軸には星状毛が密生する。
果実(刮ハ)は椀状で木質、径4〜6(-7)mm。先端はやや窪み、花柱が宿存し、3〜4裂する。
花が重弁で外側が紅紫色、内側が白色のものがあり、
●サラサウツギ(f. plena)(左下の写真)という。
- 分布・生育地 :
北海道(南部)〜九州 (国外:日本固有) 山野の日当りのいい林縁、川沿
- 花期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2012年6月15日 千葉県君津市 中1・全体2 2014年5月27日 神奈川県川崎市 (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック) 中2・花1 2012年6月15日 千葉県君津市 中3・花2 2014年5月27日 神奈川県川崎市 中4・果実 2014年11月7日 千葉県清澄山 左下・サラサウツギ 2018年6月3日 宮崎県霧島山麓 右上・葉(表) 2014年5月27日 神奈川県川崎市 右中・葉(裏) 2022年5月10日 宮崎県延岡市 右下・枝(上部) 2014年5月27日 神奈川県川崎市
- 撮影記 :
川沿いや崖など山野の日当りのいい場所に普通に見られる。
葉には両面とも星状毛が密生し、表面はざらつく。
ウツギの仲間は似たものが多いが、花はやや幅の狭い花序となって下向きに咲き、花期も他の仲間に比べると(5月下旬)6〜7月と遅いので、間違えることはないだろう。
宮崎県の霧島山麓を走っていると、道路際の荒地に紅紫色を帯びた重弁花が咲いているのを見かけ撮影した。
帰って調べるとサラサウツギという品種で、古くから栽培されていると記されていた。民家は無かったが、ひょっとしたら栽培されていたものかもしれない。
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