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- 科名・属名 : ユキノシタ科 アジサイ属
- 特徴 :
高さ1〜3mの落葉低木。
前年樹皮は淡褐色で縦に裂け、薄く大きく剥がれる。
葉は対生し、葉身は広卵形〜長楕円形、長さ12〜23cm、幅7〜20cm。先は普通2つに裂け、さらに上半部は4〜8裂する。裂片は広三角形〜広卵形で先は尖り、基部は円形〜浅心形、縁に不揃いな細かい鋸歯がある。両面脈上に毛がある。葉柄は7〜13cm。
花は枝先に径20〜25cmの大きな散房花序となり、装飾花は少なく緑白色、花弁状の萼は4個、白色で径1.5〜2.5cm。普通花は小さくて多数ある。
果実(刮ハ)は球形、先が切形で萼裂片と花柱が宿存し、径3〜4mm。
- 分布・生育地 :
本州(紀伊半島)〜四国、九州 (国外:日本固有) 深山の林内
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2015年7月25日 徳島県那賀群 中以下全て 同 上 (注.上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
一時アジサイの仲間が気になったことがあり、図鑑で葉先がいくつかに分裂するこの花を知った。
葉先が最初2つに裂けることがヤハズ(矢筈)の和名の由来となっているが、四国や九州の深山に生えるということで、この花のためにだけ出かける気にもなれず後回しになっていた。
この夏、四国にある花を撮影に出かけたが、台風の影響で道が通れず目的の花には行き着けなかった。
その時、ふと思いついて同行の花仲間に聞くと、「今ちょうど咲いているかも」との話しで、急遽予定を変更して訪れて見た。
少し遅めだったが特徴ある葉の上に花は咲いていた。ただ、訪花しているハエや虫が多く、綺麗な花の写真が撮れなかった。
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