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- 科名・属名 : ユキノシタ科 ズダヤクシュ属
- 特徴 :
草丈10〜40cmの多年草。
根出葉は心円形〜広卵形で先は浅く5裂し、長さ、幅とも2韓cm。基部は深い心形、表面や裏面の脈上に長短の毛が生える。根出葉には長さ2〜12cmの柄がある。茎葉は数個あって根出葉と同形で無柄。
花は総状花序となり、ややまばらに数個〜25個つき、花時にはやや斜め下を向いて咲き、径約3mm。花弁状の萼片は白色で5裂し、花弁は糸状で白色、萼片より長く長さ2〜2.5mm、花時には直立する。雄しべは10個、花柱は2個で長さが異なる。
果実(刮ハ)は、一方の心皮はもう一方より著しく大きい。種子は狭卵状楕円形で黒色、長さ1.2〜1.4mm。
- 分布・生育地 :
北海道〜本州(近畿以東)、四国 (国外:朝鮮(島嶼)、中国、ヒマラヤ) 山地〜亜高山のブナ林や針葉樹林下
- 花期 : 6〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1990年5月27日 北海道札幌市 中上・全体2 2016年7月4日 青森県岩木山 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2015年5月30日 山梨県中巨摩郡 左下・果実 2014年8月20日 岩手県花巻市 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
ブナ林下などに群生していることが多く、花もまばらにつき、小さいこともあって目立たない。
ズダヤクシュ(喘息薬種)という変わった和名は、長野県あたりでは喘息のことをズダといい、この植物が薬用になることから付けられたそうである。
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