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- 科名・属名 : アヤメ科 ヒメトウショウブ属
注.APG分類ではヒメヒオウギズイセン属、学名(Crocosmia × crocosmiiflora)
- 特徴 :
草丈50〜100cmの多年草。逸出帰化。
地下に径1.5〜3cmの球茎がある。
茎は2〜4枝に枝分かれし、湾曲することが多い。
葉は2列に互生、披針形〜剣形で束生し、長さ50〜60cm、幅0.5〜3.5cm。
花は葉束の中心部から出て上部で分岐した花茎に、一方に偏った穂状花序になって多数下向きに咲き、径約3cm。花被片は6個、狭楕円形、橙赤色で基部はしばしば黄色を帯び、長さ1.6〜2.5cm、幅6〜9mm。基部は合着して筒状になり、筒部は長さ1.2〜1.5cm。雄しべは3個、雌しべは3個で先が3裂し、オレンジ色〜黄色。
果実(刮ハ)は球形で3室があり、押しつぶされたように縮まって凹凸があり、3稜形。種子は各室に2〜4個入り、黒色で光沢がある。
- 分布・生育地 :
逸出帰化(南アフリカ原産) (国外:世界各地に帰化) 人家周辺、道端、海辺の草地
- 花期 : 6〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2013年7月20日 広島県広島市 中・全体2 2019年7月20日 神奈川県横須賀市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2013年7月20日 広島県広島市 右下・茎、葉基部 2019年7月20日 神奈川県横須賀市
- 撮影記 :
雑種起源の園芸植物で、明治時代に観賞用として導入されたものが、その後逸出し野生化した花である。
以前から人家近くで目にしていたが、一見して園芸種の逸出とわかるので、これまでカメラを向けることはなかった。
この花は広島市の奥地、人家もない川沿いの岩壁に生えていたもので、私の考える帰化の条件に合致していたので撮影した。
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