ヒオウギ(檜扇)

Belamcanda chinesis


ヒオウギ1

  • 科名・属名
  • : アヤメ科 ヒオウギ属

  • 特徴

  •  花茎60〜100cmの多年草。
     葉は広い剣状で、長さ30〜50cm、幅2〜4cm。先が長く尖り、緑色で多少粉白を帯びる。
     この葉の付きかたが、檜扇に似ていることが和名の由来となっている。
     花は花茎の上部が2〜3分枝し、枝先の苞から2〜3個つく。花は橙色で暗赤色の斑点があり、径3〜4cm。
     刮ハは倒卵状楕円形で、長さ約3cm。

  • 分布・生育地

  •  本州〜沖縄  山地の草原

  • 花期
  • : 8〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  2002年7月28日 福岡県平尾台
     下 2006年7月30日 長崎県対馬

  • 撮影記

  •  福岡県の平尾台で見たように、草原の花というのがこの花のイメージだった。
     ところが、対馬では海のそばの草地で咲いていてびっくりした。
     そういえば、阿蘇など九州の高原で見られるヒゴタイも、この島では海岸近くで見られた。
     緑一色の草むらで半身抜きん出た橙色の花はよく目立つ。惜しむらくは、草丈に比べ、花がやや小さいことだ。もう少し花が大きければと思うのだが。
     ただそうなると、今でも心無い人のせいで減少しているが、一層拍車がかることになるだろう。

    同じ科の仲間の花
ヒオウギ2