|
- 科名・属名 : ヒガンバナ科 スイセン属
- 特徴 :
草丈20〜40cmの多年草。帰化。
地中の鱗茎は卵球形で外皮は黒い。
葉は晩秋に伸びだし、帯状〜線形、長さ20〜40cm、幅0.8〜1.6cm。先は円く、粉緑色。
花は葉の中心から花茎を伸ばし、先に5〜7個が散状につき、横向きに咲く。花被片は6個、わずかにクリーム色を帯びた白色、卵円形で長さ1.5〜1.8cm、平開する。副花冠は黄色、杯形で径約1cm。雄しべは6個、花筒の上部に3個、下部に3個つき、花糸はごく短く、花筒の上部とその下部に3個ずつ交互につく。花柱は副花冠より短い。長さ3〜5cmの膜質の総苞がある。花柄は長さ4〜8cm。
果実を結ばず、種子もできない。
- 分布・生育地 :
帰化(地中海沿岸原産)(本州(関東以西)〜九州に帰化) (国外:地中海沿岸、アジア中部、中国) 海岸
- 花期 : 12〜4月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2020年2月22日 長崎県福江島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花、以下全て 同 上
- 撮影記 :
福井県の越前海岸、伊豆半島の爪木崎、淡路島まどこの花の群生地はよく知られているが、いずれも植栽で増え群生化したものである。
元々地中海沿岸の原産で、古い時代に中国を経て日本に入ってきたと言われていて、それが関東地方以南の海岸近くに野生化したものと考えられている。
被写体の少ない冬の時期に花を咲かせるので、何度か群生地などで撮影したが、植栽のためアップできる条件に当てはまらなかった。
真冬に訪れた長崎県の福江島、その河口近くの川岸でやっと植栽ではなさそうな花を見つけ撮影した。
ただ、全体写真の花(+左下の花)は副花冠が白色の園芸種なので、捨てられた球根などが根付いたものだろう。本来の花は中の副花冠が黄色の花である。
同じ科の仲間の花
|