|
- 科名・属名 :
ヒナノシャクジョウ科 ヒナノシャクジョウ属
- 特徴 :
草丈5〜15cmの菌従属栄養の多年草。
根茎は短小でひげ根があり、全体が青紫色〜藍紫色を帯びる。
花は茎頂に1〜(2)個つき、長さ6〜12mm、花筒に3個の広い縦翼があり、外花被の先端裂片は三角形、長さ約1mm。内花被の先端裂片はごく小さい。
- 分布・生育地 :
九州(屋久島、奄美大島)〜沖縄 (国外:中国(南部、南西部)、台湾 常緑樹林下
- 花期 : 8〜1月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1994年12月25日 鹿児島県奄美大島 中・全体2 2017年11月6日 沖縄県国頭郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下・花 1994年9月24日 鹿児島県奄美大島
- 撮影記 :
全体が青紫色の美しい腐生植物で、南方の常緑樹林下に咲く。この類は白色が多いが、青紫色は珍しい。
日当たり少なく他の植物があまり生えていない原生林下、全体が赤茶色の落葉と葉の緑の中でこの青紫色は人工物のようによく目立つ。
普通、ポツンポツンと生えていることが多く、何株もまとまって一つ画面に収められることは少ない。
また、外花被の先端が開いている花を見ることも少なく、何度も出会っているが、「これは」という花に出会っていない。
西表島にはミドリシャクジョウという全体が緑色の植物があるそうだが、ぜひ見てみたいものだ。
同じ科の仲間の花
|