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- 科名・属名 : ホンゴウソウ科 ホンゴウソウ属
注.ホンゴウソウ属の属名は(Andruris)であったが、APG分類ではウエマツソウ属と統合し、新たにホンゴウソウ属(Sciaphila)とされた。本種はそれ以降の発表のため、上記の学名とした。
- 特徴 :
草丈4〜17cmの多年草。菌従属栄養植物。
茎は直立し、赤色〜赤紫色で無毛、約2mmの鱗片がある。
花は茎の先に総状花序となり数個〜十数個の花をつける。上部に雄花、下部に雌花をつけ、花は単生、径1〜1.5mm。
雄花の花被片は6個、うち3個は大きくて3個は小さく、交互に並び、大きい花被片の先端に球状の付属体がある。雄しべは3個、花糸は葯の高さを越える。雌花の花被片は6個、同形、同大、花柱は円柱状で多数の乳頭状突起がある。
ヤクシマソウの変種でよく似ているが、ヤクシマソウが草丈5cm程度(3〜9cm)、色も黒紫色〜赤紫色、雄花の花糸の高さが葯を越えない点が異なる。
- 分布・生育地 :
沖縄(沖縄島(北部)・石垣島) (国外:日本固有?) 山地林下
- 花期 : 6〜10月?
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2022年7月8日 沖縄県国頭郡 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
沖縄島北部やんばるの山中、登山道から少し外れた林下、「この辺りに生える」と教えられ、ハブに気をつけながら地表をなめるようにして探す。
しかし、午後の遅い時間でやや暗いうえ、老眼も相まっていくら探しても見つけられない。
仲間の「あった」という声を聞き近づいてみると、細く小さな花が生えているのがやっとわかった。
特徴欄に記したようにヤクシマソウによく似ているが、草丈や色、雄しべの花糸の長さなどが違いということで、カメラを接写モードにして撮影したが、小さすぎて撮影には苦労した。
これでもヤクシマソウより全体に大きいとのこと、こんな感じだとヤクシマソウはどうやって見つけたらいいのだろうかと思った。
その後石垣島でもこの花があると聞き探したが、見つけることは叶わず、やんばるで撮影できていたことにホッとした。
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