ウエマツソウ(植松草)

Sciaphila secundiflora


ウエマツソウ1

  • 科名・属名 : ホンゴウソウ科 ウエマツソウ属
     注.APG分類では、これまで分かれていたウエマツソウ属(Sciaphila)とホンゴウソウ属(Andruris)が統一され、新たにホンゴウソウ属(Sciaphila)とされた

  • 特徴 :
     草丈6〜10cmの多年草。菌従属栄養植物。
     根は放射状に広がり、白色で、細かい側根を多数つける。
     地上部は紫褐色〜紅紫色を帯び、ほとんど分枝しないか、基部で分枝する。
     葉は鱗片状で卵形、長さ約3mmで茎を囲む。
     花は茎の先に総状花序となり、数個〜20個以上の花をつけ、上部に雄花、下部に雌花がつく。
     雄花は直径約6mm、花被は紫褐色〜紅紫色で6裂し、裂片は細い線形でとがり、長さ約3mm。基部の葯隔突起はない。雌花は直径約5mm、花被片は6裂し、長さ約2.5mm。花柱は長さ約1mm。
     心皮が多数集まった果実(集合果)を作り、暗紫色で直径3〜4mm。

  • 分布・生育地 :
     本州(中部地方以南)〜沖縄、小笠原 (国外:台湾、香港、タイ、ニューギニア、スリランカ)
     暗い林内の落葉の間や朽木の上

  • 花期 :  7〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1988年8月7日  徳島県海部郡
     中1・全体2 1987年8月23日    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序    同  上
     中4・雄花 1988年8月7日    同  上
     右下・雌花 1987年8月23日    同  上

  • 撮影記 :
     急な遊歩道の途中一息入れようと、道を外れ古い炭焼釜のそばの平らな場所に腰を下ろした。
     水分補給し低い目線で辺りを見回すと、すぐ近くの落ち葉の間から紅い小さな植物が生えているのが目に入った。目を凝らすと、なんと「ウエマツソウ」で花も咲いている。
     事前の調べで記録のあることは知っていたものの偶然の出会いに驚き、踏みつけていないかと急いで立ち上がって足元を見た。
     目が慣れてくると、何本かずつ数箇所に生えていることに気がついた。こういう偶然の出会いは本当に嬉しい。
     炭は殺菌作用があるので、雑菌を殺しこのような菌従属栄養植物の生育に適しているのだろうか。
     この場所では2年続けて観察したが、3年目は見つけられなかった。


  • 雌花1

    同じ科の仲間の花
ウエマツソウ2

花序

雄花