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- 科名・属名 : ホシクサ科 ホシクサ属
- 特徴 :
草丈8〜14cmの1年草。
葉は2〜5個、線状披針形〜線形、長さ1〜4.5cm。先端は尖り、3脈の格子状。
頭花は花茎の先につき、倒円錐形で径2〜3mm。総苞片は3〜5個、卵状披針形〜披針状長楕円形で頭花と同長か少し長い。花と個は無毛。花苞は倒卵形〜卵状長楕円形で鋭頭、先端部に微小鋸歯がある。雄花は長さ約2mm、萼は仏炎苞状に合着し、上部は不規則に3裂し、縁に微小鋸歯と小毛がある。花茎は細く、4肋があり少し捻れる。
花弁は3個、上部の3小片を残して筒状に合着し、無毛で小片の内側に黒線がある。雄しべは6個、葯は黒色で円形。雌花は雄花と同長、萼は仏炎苞状に合着し、内側に毛があり、上部はわずかに3裂し、縁に微小鋸歯と短毛がある。花弁は3個、離生し、披針形で下部は次第に細くなり、無柄、無毛、上部の内側に黒線がある。
子房は3室、種子の表面にはT字状の突起がない。
- 分布・生育地 :
本州(東北地方)、北海道 (国外:日本固有) 湿地
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2018年8月4日 福島県 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
出会いたかった花の8割方は撮影し、遅い昼食をとった後下山のため歩き始めた。
残念ながら目的の一つだったこの花は撮れなかったと思いつつ歩いていると、ふと昼食時に足元に生えていた小さな草に思い当たった。
花があるようには見えなかったが、ひょっとしたらこの花だったかもしれない、急いで引き返した。
目を皿のようにして地表をながめると、花茎の先に小さなホシクサの花が咲いている。思っていたよりはるかに小さいので気がつかなかったのだ。
湿地に生える小さな花に悪戦苦闘しながらやっと撮影したが、低い姿勢をとるためついた膝はすっかり湿ってしまった。
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