ホシクサ(星草)

Eriocaulon cinereum


ホシクサ1

  • 科名・属名 : ホシクサ科 ホシクサ属

  • 特徴 :
     草丈4〜15cmの1年草。
     葉は束生し、線形で長さ3〜8cm、幅は下部で1〜2mm。先はのみ状、3脈がある。
     頭花は茎頂にに1個つき、灰白色〜淡灰褐色、卵状球形で径3〜4mm。総苞片は花弁より短く、雄花は萼の上部が黒色を帯び毛を散生し、花弁は3裂、先端に根棒状の毛が生え、葯は黄色。雌花は花弁がなく線形で、長毛がまばらに生えた萼が2個ある。
     果実(刮ハ)は3室で柄があり、長い花柱が残る。

  • 分布・生育地 :
     本州〜沖縄 (国外:朝鮮、中国、台湾、アジア〜アフリカ、オーストラリア)
     湿地、水田、水辺

  • 花期 :   8〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     2014年9月19日  東京都武蔵村山市
     中・花、以下全て    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     図鑑などを見るとホシクサ科の仲間では比較的多く、「神奈川県植物誌」でも点々と産地が記されていた。
     簡単に見つかるだろうと思ったが、水田や湿地に生え1年草であることから環境変化に弱いらしく、どこを探しても見つけられなかった。
     東京都のある水田での記録を見つけ、ダメもとで出かけて見た。
     現地は丘陵の谷戸、まだ稲刈り前の水田があり、稲の根元を丹念にチェックしていくと、この花が何株か見つかった。
     ホシクサ科の他の花に比べ、全体の大きさに比べ葉が著しく短い、花茎に肋がなくてねじれない、総苞片が短い、頭花は卵状球形であることなどから容易に見分けられる。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ホシクサ2

花(雄花)

花2