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- 科名・属名 : ホシクサ科 ホシクサ属
- 特徴 :
草丈(花茎)12〜28cmの1年草。
長さ10〜15mm、幅7〜11mmの直立する根茎がある。
葉は束生し、線形で長さ7〜15cm、幅2〜3mm。先は尖り、5〜7脈の格子状。
頭花は長さ12〜28cmの花茎の先につき多数の花からなり、卵上円錐形で高さ6〜7mm。花茎には浅い縦溝が9〜10条あるが、肋はない。総苞片は広倒卵形、長さ幅とも約2mm、頭花より短い。花床は無毛。雄花は長さ約2mm、萼は緑白色、上縁は3裂または歯裂し無毛。花弁は3個、下部は筒状に合着し、葯は白色。雌花は長さ約2mm、萼は藍黒色で3個、下部は合着する。
果実(刮ハ)は3室。種子は長楕円形で長さ約1mm。
- 分布・生育地 :
本州(埼玉、茨城県) (国外:日本固有) 湿った川原、湿地
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
2014年10月17日 茨城県 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中、以下全て 同 上
- 撮影記 :
最初に発見されたのは埼玉県越谷市の川原で、根茎があること、花茎に縦溝はあるが肋がないこと、雄花の萼は緑白色であるが、雌花の萼は藍黒色で葯が白色であることなどから新種とされた。
ただ、最初に発見された場所では絶滅し、野生絶滅かと思われていたが、茨城県で2番目の自生地が見つかった。
しかし、ここも環境変化により消滅したが、栽培保存された種子の播種に成功し、元見つかった場所での野生復帰が試みられ、開花に成功したことを知った。
その意味では本来の野生とは言えないが、自生のものがない以上、ここでの撮影でも許容範囲と判断した。
現地では湖畔の泥地にかなりの株数が生えていたが、花期が遅いせいか図鑑の記述のような大きな株は見られず、咲残りの花が僅かに見られただけだった。
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