|
- 科名・属名 : イグサ科 イグサ属
注.APG分類では、学名(J. decipiens)
- 特徴 :
草丈20〜100cmの多年草。
根茎は横に這い、節間は短い。
茎は円筒状ではっきりしない縦溝があり、下部で径1〜2mm。
葉は赤褐色で光沢のある鱗片状に退化し、茎の下部につく。
花序は多数の花からなり、茎の先に集散状につくが、茎と同形で長さ10〜20cmの最下の苞が上に伸びてつくので、花序が茎の途中についているように見える。花被片は披針形、緑褐色で小さく、長さ約2mm。雄しべは3個(稀に6個)、花被片より少し短く、葯は花糸よりやy短い。
果実(刮ハ)は褐色で花被片と同長、鈍頭で完全な3室がある。種子は倒卵形で鉄錆色、長さ約0.5mm。
別名 イ、トウシンソウ
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:朝鮮、中国、台湾、ウスリー、サハリン) 山野の湿地
- 花期 :
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2009年5月10日 静岡県静岡市 中上・全体2 2015年4月9日 鹿児島県鹿児島郡 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2009年5月10日 静岡県静岡市 左下・果期 2016年7月31日
- 撮影記 :
イグサ(イ)というと畳表の原料に使うというイメージが強いが、畳表に使われるのはコヒゲ(f utilis)という栽培品種のようだ。
また、トウシンソウ(灯心草)の別名は、昔、この植物の茎の髄を採って油に浸し灯心にしたことからつけられたとのことだ。
初夏の頃、山野の湿地で大きな株を作って花ををつけているのを見かけるが、地味な花のため見た回数ほどには撮影した写真は少ない。
特徴の項にも書いたが、茎の途中に花がついているように見えるが、花より上の部分は茎ではなく苞で、花のついている所は茎の先端ということになるようだ。
同じ科の仲間の花
|