イトイ(糸葦)

Juncus maximowiczii


イトイ


  • 科名・属名 : イグサ科 イグサ属

  • 特徴 :
     草丈10〜15cmの多年草。
     根茎は匍匐枝がなく、節間は短い。
     根生葉は数個つき、糸状で茎よりはるかに長く、小型の白い葉耳がある。茎葉は1個、糸状で、径0.5〜1mm、上面に深い溝がある。
     花は茎頂に1個つき、1〜4花からなる。花被片は線形、青白色、膜質、長さ3〜4mm、乾くと淡褐色に変わる。雄しべは6個、花被片より長く突き出し、葯は長楕円形で花糸より著しく短い。
     果実(刮ハ)は3稜状長楕円形で花被片より長く、淡褐色で光沢があり、長さ約7mm。

  • 分布・生育地 :
     本州(中部) (国外:朝鮮、中国、台湾)
     深山〜亜高山の岩上

  • 花期 : 6〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2020年7月21日  山梨県甲州市
     中上・全体2    同  上
     中中・全体3 2023年7月26日  静岡県富士山
     (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花1 2020年7月21日  山梨県甲州市
     左下・花2 2023年7月4日  山梨県八ヶ岳
     右上・果実(刮ハ) 2023年7月26日  静岡県富士山
     右下・葉 2023年7月4日  山梨県八ヶ岳

  • 撮影記 :
     ずっと登り傾斜が続く林道、以前なら散歩気分で歩けた道だが、年齢とともに足取りは重く息も荒くなる。
     雨上がりのせいか、普段ならちょろちょろし流れていないような小さな沢にもそれなりに水が流れている。
     その脇、沢の水しぶきでコケの生えた岩上に垂れているこの花に気がついた。
     図鑑などで見知っていたが見るのは初めて、荷物を降ろしてゆっくり撮影した。
     花は全般に遅めだったが、新鮮な花もあり、白色で半透明の膜質で、雄しべが長く突き出していた。

  • 果実(刮ハ)

    葉

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