コウガイゼキショウ(笄石菖)

Juncus leschenaultii


コウガイゼキショウ1

  • 科名・属名 : イグサ科 イグサ属
     注.APG分類では、学名(J. prismatocarpus subsp. leschenaultii)

  • 特徴 :
     草丈30〜40cmの多年草。
     根茎は短く匍匐し、節間は短い。
     茎は2稜形で扁平、ごく狭い翼がある。
     葉は扁平、時に剣状線形、長さ10〜17cm、幅2〜3cm。隔室は明瞭または不明瞭。葉耳は小型。
     花穂は5〜15個の頭花からなり、頭花は4〜7個の花が球形になり、凹集散状に多数つく。花被片は線状披針形で先が長く尖り、緑色、内外片ともほぼ同長か時に内片が少し長く、長さ4〜5mm。雄しべは3個、外花被片の1/2〜1/3の長さ。最下の苞は花序より短い。
     果実(刮ハ)は3稜状披針形で鋭頭、緑褐色〜褐色、花被片と同長かやや長い。種子は倒卵形で褐色〜鉄錆色、長さ約0.6mm。

  • 分布・生育地 :
     日本全土(沖縄は沖縄島と西表島) (国外:朝鮮、中国、インド、ヒマラヤ、シベリア東部、カムチャッカ)
     河川敷、池沼の湿地、放棄水田

  • 花期 :   5〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2016年5月2日  東京都八王子市
     中上・全体2 2019年5月11日  沖縄県西表島
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序 2016年5月2日  東京都八王子市
     左下・果実(刮ハ) 2015年9月22日  静岡県伊東市

  • 撮影記 :
     低地の湿地に生えるコウガイゼキショウの仲間は何種かあるが、あまり興味が湧かなかったこともあり、違いについてしっかり確認して撮影してこなかった。
     さて同定と言うことになり、写真をチェックするものの、特徴を確認していないため苦労することになった。
     葉が扁平であること、茎の翼が狭いこと、果実(刮ハ)の長さが花被片と同長かやや長いなど、わずかに写っている部分をもとに本種と同定したが、あまり自信はない。

  • 同じ科の仲間の花
コウガイゼキショウ2

花序

果実(刮ハ)