ミヤマヌカボシソウ(深山糠星草)

Luzula rostrata


ミヤマヌカボシソウ1

  • 科名・属名 : イグサ科 スズメノヤリ属
     注.APG分類では、学名(L. jimboi subsp. atrotepala)

  • 特徴 :
     草丈15〜25cmの多年草。先は次第に細くなり、縁には長軟毛が疎らに生える。茎葉は1〜3個、長さ2〜7cm、舟形で下部が狭くて中部で広がり、先は急に尖る。
     花序は小花柄の先に単生し、花被片は披針形で先が尖り、赤褐色で長さ2〜2.5mm。雄しべは6個、長さは花被片の2/3程度。葯は長楕円形で花糸より短い。
     果実(刮ハ)は3稜卵形、長さ3〜3.5mmと花被片よりはるかに長く、先が嘴状に尖る。種子は広楕円形、黒褐色で長さ約1mm、種枕は長さ0.5〜0.7mm。

  • 分布・生育地 :
     本州(中・北部) (国外:日本固有)
     亜高山帯の草地

  • 花期 :  6〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2011年7月25日  山梨県北岳
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・花    同  上

  • 撮影記 :
     日本第2の高山である南アルプス北岳、何度も登りあらかたの花は撮影したつもりでいたが、これまで興味を持たなかったシダ類などに目を向け始めると、まだまだ未撮影の種が沢山あり、久し振りのチャレンジとなった。
     昭和の時代には楽々だった急な登りも、30〜40年も経った今は喘ぎ喘ぎ、一服入れる回数も多い。
     しかし、ゆっくり登るせいもあり、足元の小さな花も目に入ってくる。この花もその一つだ。
     よく似た種がいくつかあり、現地でしっかり調べて同定した訳ではないが、標高2500mを越える場所や、7月下旬と言う花期を考え本種と判断した。

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花