タカネスズメノヒエ(高嶺雀の稗)

Luzula oligantha


タカネスズメノヒエ1


  • 科名・属名 : イグサ科 スズメノヤリ属

  • 特徴 :
     草丈7〜35cmの多年草。
     葉は線形、幅2〜3mm、先は硬くなり鈍頭、縁には長軟毛が散生する。
     花は数個ずつ集まり、3〜10個の頭状となる。花被片は広披針形で鋭尖頭、長さ約2mm、濃褐色〜黒褐色。雄しべは6個、葯の長さは花糸の半分程。
     果実(刮ハ)は花被片同様、濃褐色〜黒褐色。種子は楕円形、長さ約1mm、鉄錆色で種枕は非常に短く不明瞭。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜本州(中部地方以北) (国外:朝鮮、中国、ロシア(サハリン、千島列島、カムチャッカ)
     亜高山帯〜高山帯の礫地

  • 花期 :  7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2023年7月4日  山梨県八ヶ岳
     中・全体2、以下全て    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     久し振りに登った高山、年齢やコロナ禍で花見の機会が減ったせいか、登りがきつい。
     先に行く花仲間に断りを入れ、登山道際の植物を観察しながらゆっくり進む。
     樹林帯の上部まで高度を上げてくると、道端にポツポツ高山性の植物が顔を出し始めた。
     その中にこの花が咲いていた。よく似た仲間が多いので同定に悩んだが、本種と判断した。

  • 葉鞘・葉

    同じ科の仲間の花
タカネスズメノヒエ2

花序