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- 科名・属名 : イグサ科 スズメノヤリ属
- 特徴 :
草丈20〜40cmの多年草。
根出葉は多数つき、線形で長さ6〜15cm、幅2〜5mm。茎葉は長線形、長さ5〜10cm、幅2〜4mm。縁に白色の長毛が生える。
花序は茎の先から散形状に伸びた柄の先に、数個〜多数の小さな頭花からなる。小苞の先は不規則に細裂する。花被片は卵状披針形で先は尖り、背部は褐色、縁は白膜質、長さ2.5〜3mm。雄しべの葯は長楕円形で花糸とほぼ同長。
果実(刮ハ)は黄褐色〜濃褐色、花被片と同長かやや長い。種子は円形〜広倒卵形、長さ約1.3mm、種枕はその1/2の長さ。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国、千島列島、サハリン、カムチャッカ、シベリア、北アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、オーストラリア) 山地の草原
- 花期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2016年5月25日 山梨県富士山麓 中上・全体2 2015年5月11日 神奈川県箱根 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花1 2016年5月25日 山梨県富士山麓 中下・花2 2015年5月30日 山梨県櫛形山 左下・果実 2015年6月24日 栃木県日光戦場ヶ原 右下・葉鞘 2020年7月2日 静岡県富士山
- 撮影記 :
平地に多いスズメノヤリに似ているが、全体に細く、雄しべの葯が花糸とほぼ同長であることが違いとされている。
山地の草原などで見かけることが多いが、この時期目立つ花も多数咲く時期で、よほど興味がないと目立たないこの花は見逃してしまう。私も長い間撮影してこなかった。
ただ、目を近づければ小さいなりに美しい花であることが写真でもわかる。
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